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~ 審判コラム ~

 
秋田県野球協会審判部 秋田支部 大友 翔矢


 私は昨年の3月に秋田大学教育文化学部を卒業し、現在は秋田市内で講師として働いています。
 審判員資格を取得しようと思ったのは学生の時でした。当時、秋田支部の審判員の方々が秋田大学の学生と交流する場を設けてくださり、「審判員から見た大学野球」や「学生から見た審判員」等についてのディスカッションの際に参加した審判員の方の「私はジャッジをしながら、秋田の野球人を応援している」という言葉に感銘を受け、私も生粋の野球好き、そして野球で地元を応援したいという気持ちから審判員資格を取得しました。
 TDK野球部をはじめとし、金足農業高校の甲子園大会準優勝や秋田県出身選手がドラフトで指名されるなど、秋田の野球水準が高くなってきているのは、少なからず審判員の方々の努力もその要因の一つになっていると思います。
 攻守交代時のスピードアップやストライク・ボールの判定、メカニクスなど、派遣審判員が甲子園大会や大学、社会人野球大会での全国レベルの技術を秋田県に持ち帰り、指導してくださいますし、技術委員や指導員の方々から指導をいていただく機会もたくさんあります。ただ、審判員資格を取ってからは講習会の多さに驚きました(笑)
 この1年間はなかなか時間が取れず、フィールドでジャッジすることができませんでした。講習会にも参加できずにいましたが、支部から毎日SNS上でルールやジャッジに関する問題が出題されることは非常に役立っていました。ただ、同期の審判員がフィールドで頑張っていることを聞くと、あとは自分自身の勇気一つだと感じています。本心を吐露すると、土日の予定を言い訳に、まだ経験したことがなく勝手のわからない活動に対する不安があり、昨年は活動できなかった…というより、活動しなかった自分を情けなく感じています。こうして自分が立ち止まっている間にも、秋田の野球のためにフィールドに立っている審判員がいることを忘れてはいけない、自分も今年は頑張ろうと心に決めました。
 資格取得時の自己紹介で「これまでは選手として野球を楽しんでいました。これからは審判員という目線で野球を楽しみたいと思います。」と話させていただき、秋田の野球を応援する審判の一員になれたことは非常に嬉しいことでした。ただ、同時に自分が野球を楽しむ気持ちを忘れ、仕事として審判をするようではいけないとも感じました。社会人となった今でも選手としても活動を継続しています。草野球ではありますが、野球をやれるうちは選手としても野球を楽しもうと思っています。選手として、そして審判としても「一人の野球人 として野球を楽しみたいと思います。
 審判員は秋田県の野球の発展に貢献できる立場です。これまでの私の野球人生も、意識はしていなかったものの、審判員の方々に支えられてきました。審判員としてはまだ、私は入り口に立っただけです。もしかしたらまだ立っていないかも知れない私がこんなことを言うのは恥ずかしいですが、一緒に審判員として野球を楽しみませんか?
 一緒に秋田の野球を応援しましょう‼