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Q  楽しかったこと、うれしかったことは?
A 2020秋田県高等学校野球大会でチームメイトと共に勝利を喜び合えたことです。3月から5月の間は新型コロナウイルスの影響で思うような練習ができず、底知れぬ不安と焦りを感じていました。そのような中でも、試合ができることを信じ、チームの皆が諦めることなく、一生懸命努力したおかげで、最後の夏大会で結果を残すことができました。自分が今まで生きてきた中で最もうれしい出来事となりました。

Q  苦しかったこと、つらかったことは?
A 高校1年生の冬に投球フォームが固まらないことから、肘を痛めてしまいました。自分自身で投球フォームを見直してみたり、外部コーチから肘を痛めた原因を聞いたりと本当に悩み、つらい日々を過ごしました。そして悩み抜いた末、故障のない強靱な体づくりに取り組みました。そのおかげで自分に合った投球フォームを身に付けることができました。

Q  自分が成長したと感じることは?
A 高校3年間で体がひとまわり大きくなり、球のノビ・球速ともにアップしたことです。試合では直球で攻め、ここぞという場面で三振を多く奪うことができるようになりました。対戦した選手からは「分かっていても打てないストレート」という評価をもらい、自分の成長を感じることができました。次のステージでは、球のノビ・球速はもちろんのこと、変化球の精度も上げ、総合的にレベルの高い投手になれるよう頑張りたいと思います。

Q  感謝していること、感謝している人は?
A 3年間ほぼ休日返上で、私に野球の指導や的確なアドバイスをしてくれた指導者の方々、毎日の送迎や食生活の管理、試合の応援等あらゆる場面で支えてくれた家族に感謝しています。この感謝の気持ちを決して忘れることなく、これからも日々精進していきたいと思います。そして将来、何らかの形で必ず恩返しをしたいです。

Q  座右の銘、好きな言葉は?
A 「蒔かぬ種は生えぬ」です。この言葉は「原因がなければ結果はなく、何かを得ようとすればそれなりに努力が必要」という意味です。私は「野球」を自分自身でやると決めて始めました。プレーを続ける毎に、その魅力に引き込まれてきました。私にとって野球は常に身近なところにあり続けてきました。これからもそれは変わらないと思います。野球が好きになり、やり抜くことを誓った自身の心に恥じない努力を続けていきます。

Q  これからの目標や夢は?
A 大学に進学し、教員免許を取得して、高校野球の指導者になりたいと考えています。そのために普段の勉強はもちろんのこと、野球の技術力向上を目標に、夢に向かって日々努力し続けます。そして、甲子園へ導くことができる指導者になれたら嬉しいです。

Q  一緒に頑張った仲間たちへのメッセージ
A 入学当時はお互いに意見が合わず、試合でなかなか勝ちきることができませんでした。しかし、そこで誰ひとりとして諦めることなく、試行錯誤を繰り返しながら、最終的にチームが一致団結することにつながりました。その結果、最後の大会では勝利を掴みとることができました。そんな皆は私にとって誇りです。本当にありがとうございました。

Q  後輩たちへのメッセージ
A 夏の大会で勝つためには、冬期間のトレーニングを充実させることが鍵となってくると思います。春、夏に活躍することをモチベーションに、地道に試行錯誤を繰り返しながら努力をしてください。その努力は決して無駄になりません。そして私たちが叶えることが出来なかった甲子園出場を目指して頑張って下さい。

Q  あなたにとって高校野球とは?
A 私にとって高校野球は「何にも代え難い特別なもの」です。全国の高校球児が憧れ、目標としているのが甲子園です。私はその大舞台に立つために、ひたむきに白球を追いかけ、高校生活の全てを注ぎ込んできました。残念ながら、私たちの学年は新型コロナの影響で夏の甲子園大会がなくなり、目標を失い悔しい思いをしました。そんな中でも、仲間とともに夏の大会の勝利に向けて、一生懸命練習したことは何にも代え難い特別な経験です。この経験を忘れずに、これからの野球人生を歩んでいきたいと思います。

≪文・写真:ボールパーク秋田編集部≫

~ profile ~

伊藤 大斗(いとう ひろと)
山田中学校出身
湯沢高校3年