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~ 甲子園に行ってきました…が、雨天中止でした。~
秋田南高校 硬式野球部OB 松田一秀


● 秋田南高校、ついに悲願の甲子園初出場!
 といっても、第22回マスターズ甲子園大会への出場の話です。
 マスターズ甲子園とは、高校野球OBが世代を越えた同窓会チームを結成し、各県の予選を勝ち抜いた代表校が、聖地・甲子園球場で交流戦を行う大会です。
 試合規則は、1回~4回までは34歳以下、5回以降は35歳以上が出場するというOBチームの総力が試される大会でもあります。
 これまで、能代高校OB、金足農業高校OBが秋田県代表として出場しており、我が秋田南高校OBは秋田県勢として3校目の出場となります。

● 秋田県予選
 8月に13校の参加で行われた秋田県予選において、初戦は本荘高校OB、準決勝で秋田商業高校OB、決勝戦は能代高校OBと県内屈指の伝統校と対戦し、優勝することができました。
 優勝した瞬間、マウンド上では若手OBもベテランOBも関係なく歓喜の輪が広がり、優勝旗を手にした瞬間は、「やっと甲子園に行ける」熱いものがこみ上げてきました。

● 甲子園の魔物
 さて、翌日から大仕事が始まります。マスターズ甲子園事務局から秋田県代表のお祝いメールと共に膨大な提出書類が届きました(〆切は1ヶ月後・・)。
 甲子園の魔物は「簡単には来られないよ」と試練を与えているのか?と思う量で、数十枚におよぶ申請書類、選手の個人写真撮影、選手全員の一言コメント、用具類の確保、大会事務局とのやり取り等々、必死になって期日まで間に合わせました。

● 11月8日、快晴の開会式
 夢にまで見た甲子園での開会式。嬉しさのあまり、まだ暗い朝5時に起きて甲子園球場の周辺を散歩しました。
 開会式に参加する21歳から63歳までの最大登録枠の50名が、緊張と昂ぶり、期待と興奮が入り交じりながらも、最高の笑顔で甲子園球場8号門に集結しました。
 (隣には今大会出場する明徳義塾やPL学園、高松商業など名門校も集結していました)
 開会式では、夏の選手権大会開会式と同じファンファーレが流れ、入場行進が始まります。
 私は後輩でもある息子と親子で行進。優勝旗を先頭に全員で足を揃えてグラウンドに入った瞬間、目の前に広がる光景に「すげー、甲子園だー!!」というのが私の最初の感想。
 ふと息子の顔を見ると、驚きなのか感動なのか、目を見開いて行進している姿が印象的でした(笑)。
 「秋田県代表、秋田南高校。OB、現役を通じて甲子園初出場です!」とアナウンスされると、場内からは大きな拍手をいただき、泣きそうになりました。
 そして、我々の試合は翌日の第4試合。ただし、天気予報はまさかの雨。大会本部からは「せっかくの甲子園出場です。どんなに降っても必ずやります!」との連絡があり、泥だらけの甲子園もまた良い思い出だと自分に言い聞かせました。

● 11月9日、天気予報どおり朝から土砂降り
 「本当に申し訳ありません。雨量が予想より多く、試合開始が困難です。」と早朝に大会本部から連絡があり、試合中止により雨天プログラムに変更となりました。
 残念でしたが、かなりの降り方、そして甲子園球場の状態を見たら「確かにこりゃムリだな」と全員納得。
 試合時間と同じ1時間30分の雨天プログラムでは、規則で選手しか入ることができなかった球場内を応援で訪れた家族も一緒に大会事務局から案内され、室内練習場でのキャッチボール、フィールド内やベンチでは、先輩後輩、同期や家族と各々記念撮影を行いました。
 最後は場内に校歌が演奏され、全員一列で声高々に斉唱し終了。試合ができていたらもちろん最高でしたが、いい思い出にはなりました。
 そして、多くのOBとの交流や、同窓会など学校関係者の方々との繋がりができたことも大きな財産となりました。

● 最後に
 今回の甲子園出場に際しては、秋田県予選に出場した各校から多大なるご支援を賜り、また、各方面からも沢山のご協力をいただきました事に対し、この紙面をお借りして厚く御礼申し上げます。
 そして近い将来、現役の後輩たちが、聖地・甲子園に辿り着いてくれることを心から願っております。
 ただし!我々OBは甲子園こそ行きましたが、まだ試合をしていません!新調したユニフォームもまだ綺麗です(少し濡れただけ)。
 「来年も必ず秋田県予選で優勝して、あの舞台に戻り、試合をするぞ!」