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~ 審判コラム ~

秋田県野球協会審判部 鹿角支部 齊藤孝志

  野球審判員の経歴は平成10年に2種を取得、平成17年に1種を取得し現在に至っております。 野球選手としては小学校3年から6年生までの4年間だけです。 6年生の時はエースで3番打者、主将を務めておりました。 地区大会決勝戦では僅差で敗れ、全県大会に出場できなかったことを思い出します。

 同時期にクロスカントリースキーを始め、大学卒業まで選手として頑張っていました。 予選会で権利を獲得し、全国大会、全日本、国体(現、国スポ)などに出場し、 BIG大会での目ぼしい成績こそありませんでしたが、選手としてはスキーの方が本業でした。 30代から40歳代は国体の県選手団クロスカントリー部門のコーチ兼ワックスマンとして帯同し、 現在も選手時代頑張ってこられた感謝を込めて、鹿角地区で開催されるスキー大会のクロスカントリー役員として、 陰ながら応援、サポートさせていただいております。

 毎年ですが、雪解けとともに審判員活動が始まると気持ちを切り替え、今シーズンも再開しました。 せっかくの機会ですので、この場をお借りして、記憶に残る試合をジャッジさせていただいたことを紹介させてください。

 第98回高校野球選手権秋田大会準々決勝で角館高校・小木田敦也選手のノーヒットノーランの3塁審、 第99回高校野球選手権秋田大会決勝で明桜高校対金足農業の2塁審。 山口航輝選手と吉田輝星選手が2年生の時でした。 両選手の先発で始まり、明桜高校が優勝し、甲子園出場を決めました。 敗戦はしましたが、頑張り次第では来年の吉田選手は良いピッチャーになると思いました。 翌年には甲子園大会決勝戦まで勝ち上がり準優勝、山口選手とともにプロ野球球界入り。 想像をはるかに上回る活躍です。

 その他、高校東北大会、大学、JABA大会で他県への派遣もさせていただきました。 平成31年(令和元年度) 4月28・29日の2日間、阪神甲子園球場で全国審判講習会の受講生として研修会に参加。 テレビでジャッチしている審判員より直接指導をいただきながら、最終日には受講生を球審の位置に集め、 「ここから見える光景は、大震災以降にバックスクリーン脇に1棟のビルができましたが、 あとは360度見渡す限り、空と観覧席しか見えない特別な場所。目に焼き付けて帰ってください」とご褒美をいただきました。 この年の第101回高校野球選手権秋田大会開幕戦で球審をさせていただきました。 前年度、金農旋風で甲子園大会準優勝の実績もあり、大変注目された年でもありました。

 令和7年度、甲子園で開催された第97回選抜高校野球大会で北仙北支部の浅利卓美審判員が 3試合ジャッジしているのを視聴しながら、誇らしく思いました。 秋田県では小・中・高校・大学・一般軟式・JABA大会など、ほぼ全ての団体の審判をします。 団体によって用具やルール(タイムの内容など)の規定が異なるところがあり、大会派遣前に再確認することが私のルーティンです。 選手として、ほぼ野球未経験の私でも、審判員として25年以上経ちます。 何とか出来ています。 諸先輩方からのご指導のもと、素晴らし経験、沢山の仲間もできました。 審判をしていると、身近なところで選手のプレイを体感できる特等席です。 大人のプレイヤーはもちろんですが、小学生保護者の方も野球審判員の資格を取得しませんか! 秋田県野球協会審判部では、審判員を熱烈大歓迎です。 お待ちしております。 これからの野球界が益々盛り上がっていきますよう、微力ながら頑張ります。 これからもよろしくお願いします。



※ 2種公認審判員資格講習会
令和7年10月25日(秋田市)・26日(大館市・横手市) 開催  詳細(PDF)はこちら
秋田県野球協会 審判部  公式サイトはこちらから