<特集>に戻る
~ 審判コラム ~
私は小学校から30代半ばまで約30年間、下手くそながらも白球を追い続けてきました。
そんな私が「審判員」へと立場を変えたのは、長男が小学校で野球を始めたことがきっかけでした。
先輩保護者からの誘いを受け、地元の先輩審判員の方々に親身に指導していただいたおかげで、
令和2年には第1種公認審判員の資格を取得することができました。
公式戦では今も責任の重大さに身が引き締まりますが、その緊張感の先にこそ、
審判員にしか味わえない 「醍醐味」があると思っています。
それはグラウンドで一番の特等席で、選手と一緒に試合に参加できることです。
球審としてホームプレートの後ろに立てば、投球の迫力やミットの激しい音、
バッターの「絶対打ってやるぞ!」という気迫を肌で感じることができます。
また、塁審としてダイヤモンドに立てば、「気にするな!」「次、守っていくぞ!」という選手同士の励まし合いや、
泥だらけで次の塁を狙う必死な表情をすぐそばで見ることができます。
これらはスタンドから見ているだけでは感じることのできない特別なものだと思います。
また印象に残っていることの一つとして球納めでの一幕があります。
卒業生チーム対現役チームの試合や、親子対決などの場面に球審として立ち会うことがありました。
公式戦の緊張感とは違いますが、家族やチームの温かな「思い」をひしひしと感じながら判定をしたことを覚えています。
また、小さかった野球少年が心身ともに成長し野球を続けている姿を見た時は、
保護者のような喜びを感じエネルギーを与えられた気持ちになります。
判定の責任は重く、トラブルなく試合を終えた時は安堵の気持ちでいっぱいです。
選手の努力を無駄にしないよう緊張の連続ではありますが、それを上回る喜びや感動を得られるとも思っています。
これからも審判員としての技術を磨き、多くの「醍醐味」を感じたいと思います。